2017.08.21 ちょっと聴いてみな
カバーアルバムってよくあるじゃない?
ある歌手が歌った曲を、別の歌手がアレンジ変えて歌うやつ。あれ、結構好きなんだよね。
外国のヒット曲を日本人が歌って大ヒットすることもあるよね。(西條秀樹のYMCAとか・古!)
「ほう」と感心したのが、ジャズピアニスト、ビル・エバンスのオリジナル「ワルツフォーデビー」を
歌った土岐麻子。キュートな声質がこの楽曲にピッタリ。
ジャズっていう音楽を聴いていると、その曲の良さもさることながら、その曲をどう解釈して演奏
するかっていうところが大変興味深く、所謂「カバーしている」なんていうことにはあんまり興味はない。
しかし、今回ご紹介するのはウェザーリポート(以下WR)の「カバーアルバム」それも極上。
「ACOUSTIC WEATHER REPORT」 クリヤ・マコト,納浩一,則竹裕之で編成されたピアノトリオの演奏。

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1曲目のキャノン・ボールから エレガント・ピープル、ハヴォナ、お前のしるし、パラディアム、
ティーン・タウン、ヤング・アンド・ファイン、バードランドとWRファンにはドンピシャの選曲。それを
サックス抜きのトリオ演奏でやっちまった。それも、バリバリのアコスティック。
で、ただのカバーではありません。(ただのカバーは原曲を忠実に再現したがる)
これらの曲をモチーフにした3人のインプロビゼーションが半端ない。アドリブの嵐、原曲を残し
つつの即興。原曲を知っているファンは、改めてWRって良い曲作ったんだなーと感心しつつ、
このトリオの力量に圧倒されるだろうし、初めて聴く人にとっても馴染みやすいメロディと迫力に
圧倒されるんじゃないかなー。
いやいや、「カバーアルバム」なんて言い方失礼なほどJAZZ。もっと聴いてみたいなー。
(第2弾なんて出ないかなー)
演奏者を全く知らないで買ったけれど、ジャケット中の3人のポートレイトを見て納得。
ワタクシと同じフージョン世代のおじさんたちじゃない、ワタクシたちWRファンのことわかってらっしゃる。

2016.04.23 まさに、お宝
もし、JAZZ初心者の女性に、JAZZの名盤をお勧めするとしたら、あなたは何を薦める?
そりゃ、ビル・エヴァンス の「Waltz For Debby」でしょう・・・・となるはずだ。(たぶん)
いやいや、そんなことはないでしょう・・・・という人がいたら手を挙げて発言してください。

まあ、そんなあほらしい論はさておき、ビル・エヴァンスは、JAZZの歴史の中では、
絶対外せないピアニストであることは確かだ。アタクシも初心者のころ、名盤といわれる
「Portrait in Jazz 」、そのあと「Waltz For Debby」、「Explorations」・・・・と、日に日に、
わがレコード収集に彼のリーダーアルバムが増えていった。増えていきつつ、一番のお気
に入りは?と問われると、「At the Montreux Jazz Festival」。つまり、ベース、エディ・ゴメス
ドラム、ジャック・ディジョネットを従えてのモントルージャズフェスティバルでのトリオライブ。
ビル・エヴァンスのトリオ演奏といえば、冒頭に紹介したアルバムでのトリオパフォーマンス、
特にベースのスコット・ラファロとの掛け合い(笑)が富に有名であるが、このライブでは
ドラムのデジョネットのフレッシュな演奏に後押しされ、実に颯爽とした演奏を展開している。
しかし、このトリオパフォーマンスが聴けるのは、このアルバムしかなかったのだが・・・・

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日本語版ジャケット表裏紙をスキャン

あったんですねー、それもスタジオ録音が・・・・
「Some Other Time : The Lost Session From The Black Forest」
日本語版のライナーノーツの冒頭に、この録音がモントルーでの演奏後、イギリスでの公演中、
ハンス・ゲオルク・ブルンナー=シュワーというドイツ人の電気会社の役員さんのリビングルーム
で録音されたこと、当時のエヴァンスはヴァーブというレコード会社と契約していたので、発表できず、
このテープはそのハンス氏のリビングの棚にずっと保管されていたことなどが書かれていた。
凄くね?まさに、お宝発掘だね。
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2015.11.26 怒涛のWeatherReport祭り
何気にアマゾンの新譜CDJazz部門を閲覧していると、WeatherReportのライブ音源が
リリースされているのを発見!寄せ集めの質の低い音源ではないようなので、速攻予約。
中身を気にせず買ったものだから、封を開けてビックリポン!の4枚組。
彼らが最も輝いていた1978年から1981年までの3年間、計28曲が収録されている。
さっそく車の6連奏CDチェンジャーに装填することとなるが、なんと3時間近くの長丁場
ライブを聴けるわけだ。これを祭りと言わずして何と言おう。

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まあ、なんでも現場で体験する以上に刺激的なことはないので、スタジオ録音よりライブ音源
のほうが、聴いていて面白いのは当たり前。特に即興演奏が主体となるJAZZというジャンルは顕著だ。
このグループもその例にもれず、スタジオ録音はキーボード奏者、ジョーザビヌルが中心に構成している
ことが多いが、作りこまれている分まとまり過ぎている感がある。しかし、ライブはソロパートが多いから
メンバー全員ここぞとばかりにオリジナリティーを出して演奏しているのがわかる、そこが良い。
しかし、ザビヌルは演奏者としてはいかがなものか。この人なしではWRというグループはありえないし、
作曲者としての才能は認めるところではあるが演奏がねー。俗っぽい、自己主張しすぎ。
言いきっちゃって申し訳ないが、この新譜を聴いているとそんなことを感じてしまった。
まあ、偉そうなことを書いてしまったが、黄金時代の演奏を3時間ぶっ続けで聴けるなんて
WRフリーク(アタクシの周りにはいないのが残念だが)にとってはこれほど幸せな時間はない。
2015.10.17 移動式JAZZ喫茶
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待望の【 McCoy Tyner Looking Out 】の再販CDを手に入れた。
・・・・といっても、アマゾンのおすすめ商品メールで再販されるのを知って、
予約しておいたのが届いたのだ。(あのメールは絶妙ですね。うっとおしい場合も
あるけれど、こんな風にタイミングよくおすすめされると、嬉しくって仕方がない)

1982年、コロムビア・レコードからリリースされたこのアルバムは、ストレートジャズ
(いかにもジャズっていうこと)なスタイルから一変、当時流行のポップでロックな演奏で、
ファンからは「なんだよ、マッコイ。流行りモノに乗りやがって・・・」とヒンシュクをかったらしい。
アタクシはといえば当時、軽薄なジャズファンだったのでそんなこともなかった。そんなことも
なかったけれど、あれから30年、忘却の彼方に行ってしまったこのアルバム。とあるきっかけで
欲しくて欲しくてたまらなくなったのが、アマゾンさんのおかげで手に入れられたわけだ。
で、聴いてみると、思わず「マッコイさん、申し訳ない。アルバムに入っている全曲知ってます。
アタクシ、かなり熱心に聴いていたようです。きっとレコードで買ってます」と謝罪したくなった。
(謝る必要はないのだが、そんな気持ちになるほど、懐かしく気持ちのいいアルバムってこと)

そんなことで、久しぶりに話し声が聞こえないほどのボリュームにして通勤途中の車内で聴いて
しまった。聴きながら、ふと目に入ったのが、いつもはipadをダッシュボードにつけるアダプター。
これにCDケースを挟めるんじゃないかと、やってみると見事に収まる。大音量で聴きながらアル
バムジャケットが目に入る。おお!これは往年のジャズ喫茶の風情を醸し出しているではないか。
珈琲はセブンイレブンのでいい。移動式のジャズ喫茶・・・・アタクシご満悦。
(帰りは、遠回りしてこのアルバムを2回も聴いたぜ・・・・バカ)

2015.05.23 この「叫び」を聴け
RCサクセションの【シングルマン】を買った。
ハッピーエンドの【風街ろまん】以来の、NHKの名盤ドキュメントに感化されての購入である。

1976年に発表されたRCサクセションの3枚目のアルバムであり、様々な理由によって
不遇の名盤と言われているアルバムである。様々な理由は他サイトでお調べいただきたいが、
「不遇」であればこその名盤と言えるのではないだろうか?
このアルバムからは当時の23歳の忌野清志朗の不安や苛立ち、憧れと哀しみが
ありのままの形、そう、心の「叫び」が聞えてくる、いや、実際「叫んでいる」。
その叫びに「大人になった私」は心揺さぶられた。それは「反省」と言っても良い。
悲しみや策略や謀略や裏切りや責任転嫁の、小さな波に揺られながら生きてきた大人が
このアルバムを聴いて反省しているわけだ。(大きな波に飲み込まれたわけではない)
23歳の忌野清志朗に戒められ、反省したというか・・・・・
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このアルバム、ぜひ若い世代に聴いてもらいたいなー。
決して耳に心地よくはなく、直接的で個人的な表現だから、
音楽として楽しめるモノではないのかもしれない。
だけれど、23歳の忌野清志朗が感じていた思いは、今の23歳の「あなた」も多かれ少なかれ
感じているんじゃないか?いや、感じていてほしい。そうじゃないとおじさんは悲しい。

7曲目の「ヒッピーに捧ぐ」は、突然亡くなった、一番信頼していたスタッフへの鎮魂歌、泣ける。
11曲目の「スローバラード 」は悲しくも切ないラブソング、名曲。
最後に、このアルバムを名画に例えると何を連想したか?そう、ムンクの「叫び」。