2009.05.05 修行の場
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明恵上人の修行の場を知りたくて、西白上の峰を訪れてみました。
明恵上人が二十三歳の時に高雄の神護寺を出て、草庵を建て移り住んだ場所です。
有田郡湯浅町栖原にある施無畏寺から山道を登ること約10分。
その草庵跡は驚くほど風光明媚な所でした。
大きな岩に腰をおろして西に広がる海を見ていると、
修行僧でなくとも「あるべきようわ」なるモノとはなんぞや、
なんて哲学的脳味噌になれるような場所でした。
しかし、明恵上人はこの場所を「波の音や漁の声が聞こえてきて騒がしい。」といって、
この場所の反対側、東白上の峯に草庵を移します・・・・
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西白上の峰の反対側、歩いて10分ほどの東白上の峯は今は蜜柑畑になっていますが、
確かに小鳥のさえずりしか聞こえてこない静かな場所。
私のような俗な人間の感覚では西白上の峯に較べると「つまらない場所」。
明恵上人はこの断崖絶壁の座し、対岸の峯に向かってひたすら念仏を唱え、
精神を研ぎ澄ませ、より純粋な宗教家としての「あうべきようわ」を確立していったのでしょう。

この二箇所から見える風景を眺めながら、普段の生活とは無縁な思考を巡らせると、
精神が浄化されていくようで、ほんの少しですが、明恵上人の精神を追体験できたような気がします。

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