2009.09.29 ジャコメティを撮ったブレッソン
巨匠数珠繋ぎのお話。
巨匠ジャコメッティを撮った巨匠ブレッソンは少年時代、当時(1920年代)絵画とシュルレアリストに傾倒し、
第二次世界大戦後まで映画の撮影をしていたことも有名です。
去年の夏、東京国立美術館で開催された「アンリ・カルティエ=ブレッソン・知られざる全貌」展で
初めて巨匠の作品群を見た私は、どの作品も絵画的で感銘を受けたことを忘れられません。
絵画的・・・・意図的な構図という一面
どうして、あんなのが撮れてしまうのでしょう?
いや、当たり前っちゃー、当たり前です(だから巨匠なのです)
でも、あえて言わせていただくと、スナップ写真というのは、いわば偶然のなせるワザ。
街中をブラブラ歩きながら写真を撮った人なら分かると思いますが、
人物を画面に入れて「あ、良い!」と思ってシャッターを切るとき、
「構図」なんて考えます?そんな余裕あります?
日本のスナッパーの巨匠・木村伊兵衛だってあれだけ凝った構図の作品は少ない。
植田正治の人物を配した作品は素晴らしい「構図」がたくさんあるけれど、
意図的に「配置」させている。
ブレッソンのスナップはどうだろう?
あれはモデルを使って人物を配しているのだろうか?(そうは見えないんですけど・・・)
例えば1965年、日本に来たときの歌舞伎役者市川團十郎告別式を撮影したモノは、どうよ!
フレームの中全てに神経が行き届いていて、
女性の顔の白さが、喪服と背景の暗部で強調され、
ほとんど平面的な中に押し込められた、5人の女性の顔の角度と表情で
中央にある告別式の看板に私達の視線を誘い、
この場の状況を一瞬で私達に理解させると共に、故人との関係まで如実に物語っているよう。
(作品画像はマグナム・フォト英文サイトの作家ページでご覧下さい)
そして私が完璧な構図と勝手に絶賛しているのが、
1951年にイタリアのアキラ・デリ・アブルティの街路を俯瞰して撮った作品。
(雑誌Penの2007/7/01号の表紙を飾った作品)

Pen (ペン) 2007年 7/1号 [雑誌]Pen (ペン) 2007年 7/1号 [雑誌]
(2007/06/15)
不明

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まあ、ジグザグに奥まっていくこの場所を選んで撮ることはできる。(偉そうに言うけど)
でも、人物の配置はどうよ!黒い衣装を着た女性達の位置とアクセントの少女達。
そして、手前の黒猫。
画面の中にある全てのモノが、意味のある要素として配置されている。
ブレッソンさんに訊きたい。(無理だけど・・・・)
「これって偶然?それともこのワンショットを撮るために何回も何枚も撮影した?
・・・・・それとも植田庄司みたいに配置した?」
いやはや、ぼんくらな私が巨匠の作品を語るなどとはおこがましいことをしてしまった。
でも、まだ、書き足りない。だから、明日もお付き合いしてね・・・・

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