2009.09.30 ブレッソンは色の魔術師
ブレッソンの作品を見て色が美しいと思いませんか?
カラーじゃないのに色が綺麗ってどういうこと?と思われた方。あなたは若い若い
ブレッソンの作品は、去年の回顧展を見てもカラー作品はなかったので、
主要作品はほぼモノクロ作品だと思います。
そのモノクロの色が非常に美しいと思うのです。
私は特に風景の中に点描として配置された人物のシルエットの黒が好き。
昨日紹介した二点の作品は私的絶品作品ですが、構図も美しいけれど、「黒」も美しい。
そうです。ブレッソンは「黒」が美しい。
ブレッソンは「黒」の美しさを計算してシャッターを切っている(絶対)
何回も言うようで申し訳ないですが、「スナップしながら」ですよ!
本当はそんな作品をここで紹介したいのだけれど、むやみやたらと
著作権者の了承無しに画像を使うのも気が引けるので、
magnumphotos.com (マグナムフォトの英文サイト)のブレッソンのポートフォリオをご覧下さい。
明らかに意図的に「黒」を配している作品がたくさんあります。
そんなことを考えながら、改めてブレッソンの作品をしげしげと見ていて思ったんですが、
彼はもしかしたら水墨画(山水画)を意識しているんじゃないかと・・・・。
墨の濃淡だけで全ての絵画的要素(形・色・空気感)を表現する水墨画。
水墨画の精神というか禅の精神というか、あるがままの自分と世界を体感する座禅の境地というか・・・・・
そう、ブレッソンは目の前に展開される状況をあるがままに受け入れ、
最もその場面で感銘を受けたモノゴトを、必要な部分だけを抽出してフィルムに納めるような・・・
だから、美しい
しかし、それは達人の領域
パスタで言うとペペロンチーノのような
(ニンニク・鷹の爪・ゆで汁だけで絶品のペペロンチーノは作れるか?)
ペペロンチーノを例にすると論点がずれてしまいますが、ま、そういうことです。

そいうえば、画家・ドガも「黒」の使い方が上手かったな
そういえば、ブレッソンの大胆な構図はドガの作品にも通じるところがあるな・・・・


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