2009.12.07 本当のことを教えてよ
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PEN E-P1 with Voigtlander Prominent NOKTON 50 mm F1.5

今読んでいる本は、日本近代史を研究されている加藤陽子氏の 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 という本。
この本、NHKでやっている『爆笑問題のニッポンの教養』に出演されて
「戦争はつくられる」をテーマにお話しされた東京大学の加藤先生が、
高校生を相手に、日清、日露、太平洋戦争への道のりを授業形式で綴った内容。
おもしろいから、読み終わったらまた紹介しようと思っていますが、
この本に興味を持ったのは、『爆笑問題のニッポンの教養』での先生の話が
30年前、中学、高校の社会(日本近代史)で習った「戦争と日本人」の私のイメージとちょっと違うなー、と思ったから。
タイミング良く、昨日、NHK特集で
日本軍が真珠湾に奇襲攻撃をかけた日の詳細を分析する番組をやっていたのを見て、
太平洋戦争に突入した瞬間の詳細を知ることができた。

そこで、どんなことが起こっていたかというと、(ちょっとまた、話が長くなりますが・・・)
日本側は真珠湾攻撃の作戦の一つに特殊潜航艇(二人乗りの小さな潜水艦)を用いた特攻作戦を使います。
そして、軍部はその行為を新聞を通じて、命を投げ捨てて見事に敵の戦艦を撃沈させた、
(戦艦アリゾナがもうもうと煙を上げて沈んでいくあの有名な映像です)と報じ、
この戦いに挑んだ乗組員を「軍神」と祀り立て、国民(特に若者)の戦意高揚を駆り立てます。
一方アメリカ側は捕獲した日本の特殊潜航艇を各地で見せ物にし、国債を国民から募ったといいます。

しかし、今回の調査でわかったことは、特殊潜行艇は何の成果もなく、アメリカの攻撃で撃沈され、
そのうちの一艇は真珠湾内への攻撃以前に湾外で撃沈され、それを確認したアメリカの通信兵が
上層部に報告したにも関わらず、海軍本部には連絡がなかったという事実。
そして、そのミスを隠蔽した軍人がいる。
もし、この事実がアメリカ軍の命令系統に伝わっていれば、歴史は変わっていたかもしれない。
日本側はこの特殊潜航艇を積極的に推していた軍人が、その成果をでっち上げた。
もし、国民に事実を正確に伝えていれば、国民の意識も変わったかもしれない。
歴史には「もし」はないけれど、このような事実の研究が公表されると、
「もっと早く本当のことを教えてよ」と言いたくなる。

今の社会もたいして変わっていない・・・ような気がするのは私だけでしょうか?
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