2011.01.13 月日の今を見てみたい
年またぎで自分の写真に引用しているニュー・トポグラフィックス。
アマゾンで写真集を手に入れた。
その名もずばり「New Topographics 」 Britt Salvesen (著)、洋書のハードカバー、全303ページ。
前半は80ページにもおよぶ英文。ワタクシ、当然全くわからない。
続いて、本編164ページ分がニュー・トポグラフィックスの写真家達
(Robert Adams・Lewis Baltz・Bernd and Hilla Becher・Joe Deal・Frank Gohlke
 Nicholas Nixson・Joho Schott・Stephn Shore・Henry Wessel,Jr)の作品。
後半部分は、またまた英文と共に、1970年当時に開催された展覧会の図録の複写らしき図版や
写真展の会場風景らしき図版。図録の複写にある写真から想像するに、この写真集は
風景写真のエポックメイキングとなった展覧会図録の復刻版らしい。
・・・・と、意味もなくこの写真集の面づらだけ説明しても仕方がないので・・・・

本編にあるそれぞれの写真を見ていて思った。
あれから40年。これらの風景は、今どのように変わっているのだろうと・・・。
例えば、Robert Adams や Joe Deal の、荒野のど真ん中に建設され始めた新興住宅地の風景。
例えば、Joho Schott の ルート66号線沿いに建てられたモーテルをモチーフにした数々の写真。
例えば、Bernd and Hilla Becher夫妻が撮った、既に朽ち果てかけている鉱山の発掘塔のある風景。
これらの風景すべてが、月日が過ぎれば確実に変わっていく風景。
ワタクシは彼らの視点を想像してみました。
これらの写真家が見たかったのは「その後」の風景だったのではないか?
そのための証拠として「その時」の風景を図像として残したのではないか?
つまり、美しい風景を残す写真ではなく、風景の時間を止める事に関心があったのではないか、と
写真を見ながら感じたのです。
だから、情緒的な表情を極力避け、精細に、尚かつ画面の四隅までピントを合わせ、
無味乾燥な記録写真の形を撮る必要があったのでしょう。
そして、ネット上で断片的に見られる1枚の写真だけだと、
これらの写真家がやろうとしていた事に共感することは難しいだろう、とも思った。
連続した同種の写真を見ることによって理解できる風景写真。

ワタクシ的勝手な解釈ですが、良いね、やっぱりニュー・トポグラフィックスは良い。
ワタクシが特に気に入ったのは、以前にも紹介したLewis Baltz と Frank Gohlke
どちらの写真家も人工物の織りなす無機的な造形に興味を持ってモチーフを選んでいるよう。

newpoto001.jpg
左 Lewis Baltz 「South Wall, Semicoa, 333 McCormick,Costa Mesa」 右 Frank Gohlke 「Irrigation Canal, Albuquerque, N.M., 1974」
 
アマゾンの在庫は、私が買ったので残り3冊(1月12日現在)。
さあ、早い者勝ち。興味を持たれた方は早速アマゾンにゴー!(・・・て、そこまで言うことはないか・・・)

Secret

TrackBackURL
→http://washiaya.blog72.fc2.com/tb.php/1540-2bf05be4