2011.01.29 壁を飾るならマティス
マティスがプロフェッショナルな理由

それは平凡な才能しか持ち合わせていなかったから・・・・

ちょっと語弊があるかもしれませんが、
同時代のピカソはどの時代の作品を見ても「ピカソらしい」匂いが作品からプンプン匂ってくる。
一度ピカソの作品を初期から興味を持って鑑賞してみると、たぶん誰もが忘れない。(キュビズム時代以外は)
たとえ、どんなにスタイルを変えようとも「ピカソはピカソ」、それは天才の匂い。
マティスは初期の作品を見ると、誰の作品だかわからない。
もちろん、絵画技術は「上手い」けれど、そこにはマティスの匂いはしない。
マティスはマティス以前の評価された絵画スタイルや思考を踏襲し、まとめあげ、
それにそれまで見向きもされなかったアフリカの土着彫刻のスパイスを取り入れてマティスになった。
共に当時の「前衛」をひた走った二人。
ピカソは感情の発露として作品を残し、それが芸術としての評価を得たのに対し、
マティスは決して自己の感情を表現したのではない。
自ら課題を設定し、その課題を解決すべく様々な試行を繰り返し、マティス・スタイルを作り上げた。
これはプロフェッショナルな仕事
それは天才的なひらめきではなく、平凡な努力によって成しえた所業ではないだろうか?

「私が夢みるのは心配や気がかりな種のない、均衡と純粋さと静けさの芸術」

白い漆喰の壁にマティスかピカソの作品を飾るとしたら、あなたはどちらの作品を飾りますか?
私は間違いなくマティスの作品を選びます。

Bathers by a River
Bathers by a River 1909, 1913,1916 油彩 259.7 x 389.9 cm シカゴ美術館蔵

ちょっと飾るにはでかすぎるけれど、真っ白い壁にこの作品が飾られているのを想像すると、
なんかすっごく金持ちになった気分。そして、仕事から帰ってきてソファーなんかに寝そべって
ボーっと見ている、なんて良いじゃないか。(欲しい!)

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