2011.02.14 ピョロローン籠
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Hasselblad 500C/M with CF Planer80mm F2.8

私がまだ幼い頃、近所に「太陽市場」っていうのがあってね、母親に連れられてよく行ったものです。
その市場は「商店街」というにはほど遠い、普段必要な食材だけを売っている八百屋や肉屋、豆腐屋に
乾物屋、惣菜屋なんかの小さな店が数軒並んでいる、小売店の共同体みたいなもの。
その市場で、野菜やら何かを買うと新聞紙にくるんでくれるんだよね。
店の天井からは、ゴムひもで吊された竹で編んだ籠があって、お金を払うと店のおばちゃんは
背丈より少し高いその籠を引き下ろし、現金を無造作に放り込んで、その中にある本日の売上金の中から、
小銭を出してきてゴツゴツした手でおつりを渡してくれるんだよね。
おばちゃんが籠から手を離すと、ピョロローンと籠は元の位置に戻ってユラユラゆれている。
私は子供心に「賢いなー」なんて感心しながら、そのピョロローン籠をいつまでも見ていたのでした。

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