2011.05.10 人との距離感
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PEN E-P1 with F .Zuiko 38mm F1.8 ポップアート

NHK総合で4月18日よりスタートした「DEEP PEOPLE」は、
同じジャンルで活躍する一流のプロフェッショナル3人が一堂に会し、臨場感あふれるトークを繰り広げる番組。
4月25日の「DEEP PEOPLE」に、写真家の篠山紀信、ホンマタカシ、梅佳代、三氏が
「女性を撮る」というテーマで出演していました。見逃したところ、先輩がDVDに録画していたのをいただいて見ました。
三人三様、それぞれの写真家の人を撮る時の距離感がおもしろかった。
・・・というか、「その人なり」が現れているもんだなー、と思ったわけです。
紀信さんはさすが重鎮。孫と言える年齢差のAKB48に「信ちゃーん」と呼ばれながらも、
バシバシ撮影、ここぞというシーンは外さない。
梅佳代さん、ガールズフォトは何のてらいもない。
街で出会ったおばさんも、仕事で撮った女優・宮崎あおいと木村カエラご両人も、ぜーんぶ記念写真だって・・・。

真打ち、ホンマタカシさんは、やっぱりカッコイイ。
ちょっと詳しく説明すると・・・・
とある若夫婦の幼子を撮っているシーンでしたが、
場所は自宅、幼子は小さな椅子に座ってテレビを見ている、
ホンマさんとの距離2メートルもなかっただろう。
でっかいカメラを三脚に据え、幼子を撮ろうとしている。
ホンマさんは幼子に媚びようともしないし、にこりともしない。
視線はずーと幼子の動きと彼女が見ているテレビ画面を行ったり来たり。
バシャ!と一発、ケーブルレリーズから押されたシャッター音が聞こえる。
ハイ、これでおしまい。
この日、この幼子を撮った枚数3枚、時間にして7分。

「どうして、3枚しか撮らないんですか?」
「だって、使うの1枚だけでしょう」
「それに、しつこく食い下がるの、きらいなんだよね。あんまりしつこいと、相手を気分悪くさせるでしょう?」
「自分はしつこくされると気分悪くなるから、人にもしない」

この距離感が良い、他人のテリトリーに土足で入っていかない距離感が良い。
5月4日の記事に、この写真家の作品が「よくわからないから良い」って書いたけれど、
「よくわからなさ」はこの距離感だったのか、とこの番組を見て納得したのでした。
そして、この距離感は「入っていきたいけれど、入っていかない」微妙な距離。
これがホンマタカシという写真家の「人となり」
ウーム、実にカッコイイ。
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