2011.06.26 ジャズジャイアンツ
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A Love Supreme 邦題「至上の愛」

コルトレーンが神に捧げた、4部構成による組曲のアルバム。
コルトレーン的「スピリチュアルの表現」の具現化。※レギュラー・カルテット の渾身の演奏が高く評価された。
この作品でコルトレーンは、一つの境地に達したと言われているようです。
※ ジョン・コルトレーン (テナー・サックス) ・マッコイ・タイナー (ピアノ) ・ジミー・ギャリソン (ベース) ・エルビン・ジョーンズ (ドラム)

実は私がコルトレーンとサヨナラしたのは、このアルバムを聴いてから。
暗い、重い、怖いの三重苦・・・・と20代の私は、まったく共感出来なかった。
ジャズって、明るく、ウキウキしてきて、軽いのが好き・・・というスタンスで聴いていたからだろうか、
もう、全編、ドローっとした情念みたいなものが渦巻いていて、聴いていると苦しくなったのを記憶している。
・・・で、30年ぶりに恐る恐る聴いてみた。
それが、どうしたことだろう、今、改めて聴いてみると良いじゃないか!
良いじゃないか!と軽く書いてしまいましたが、ぜんぜん暗くない、重くない、辛くない。
難しい演奏理論はまったく分かりませんが、
なんかこう、質の良い演歌を聴いているようで、脳味噌の情感の皺にジワーっと染みてくる。
ゆっくりしたテンポで染みいるコルトレーンの直球フレーズ。
ああ、歳をとって初めてわかる味、出汁のしみた大根の味。(違うか?)
コルトレーンはこのアルバム完成後、禁断のフリージャズの世界へ突入するのです。

「至上の愛」で勇気を得た私は、「ブルー・トレイン」 、「ソウルトレーン」 、「ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード 」と、
有名処を立て続けに聴いてみた。これがジャズ。コルトレーンを聴かずしてジャズを語ることなかれ。
コルトレーン音楽の精神性というものが、エンターテーメントの中にも感じることができる。
でも、ながら聴きでは分からないな。真っ昼間にカーオーディオで運転しながらなんてもってのほか。
夜ですよ、夜。それも深夜。
そんな時間帯に部屋をちょっと薄暗くして聴くと、もう気分はビレッジバンガード。
コルトレーンワールドの虜になるはず。
いや、いや、そこまでどうものめり込めないナーという方は、車でも聴ける「ジャイアント・ステップス」がお勧め。
このアルバムだけは、ずーっと愛聴盤として軽薄なワタクシでも長年聴けたアルバムです。

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