2011.07.27 優しさに包まれたなら
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「フェルメールからのラブレター」展最大の目玉「青衣の女」
この作品が今回の展覧会最大の目玉となる理由は、
何と言っても作品全体にちりばめられた青「ウルトラマリンブルー」である。
フェルメールは、この色を印象的に使ったために「フェルメール・ブルー」という愛称までついている。
このウルトラマリンブルー、今は人工的に作っているからそれほど高価な顔料でもないのですが、
天然ともなるとラピスラズリを原料としているため、宝石を粉砕しているようなもの。
そりゃもう超高級な絵の具であったわけですが、フェルメールは惜しげもなく使っている。

そんなこともあって「物」としても高級感漂うフェルメール絵画ですが、そんなことより
この画家の魅力は優しい自然光の表現だと私は思っています。
ほとんどの作品が、この作品のように画面左上からの自然光、それも直射日光ではなく
北側の窓からガラスを通した光というシュチュエーションがほとんどだ。
彼より26歳年上、同国出身の画家レンブラントも光線を効果的に使って巨匠に上り詰めましたが、
レンブラントの光線はドラマチック、演出効果ありありでちょっとウザイ。
フェルメールの光はナチュラルで優しさに包まれている。
(おお!今気づいた!ユーミンの「優しさに包まれたなら」の一節に
やさしさに~つつまれたなら~、きっと~、目に映るものはメッセージ~、とあるではないか!)

さて、この優しい光をカメラオブスキュラを通して見つけたフェルメール。
そのモチーフもドラマチックな場面ではなく、普通の人々の日常生活の一場面。
そんな普段目線の優しい眼差しが、フェルメール絵画を見る人を魅了するのかも知れません。

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