2011.09.16 美を求める心
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PEN E-P1 with Carl ZEISS Planar 50mm F1.4 デジタルエフェクト

9月10日の記事に書いた小林秀雄の「美を求める心」の抜粋が、
ここ数ヶ月のめまぐるしさに右往左往している自分の気持ちを落ち着かせてくれました。
そして、全文読みたくて 小林秀雄全作品〈21〉美を求める心 :新潮社 を買って読んでいます。
この文章は、昭和32年、小林秀雄が54歳の時、小・中学生のために書いた文章だそうです。

文中にこんな文章が出てきます・・・

・・・絵は画家が、黙って見た美しい花の感じを現しているのです。
花の名前なぞを現しているのではありません。
何か妙なものは、何だろうと思って、注意して見ます。
その妙なものの名前を知りたくて見るのです。なんだ、すみれの花だったのかとわかれば、もう見ません。
これは好奇心であって、画家が見るという見ることではありません。
画家が花を見るのは好奇心からではない。花への愛情です。・・・・

好奇心はそれが何なのか分かってしまえば萎えてしまいます。
小林秀雄の言葉では「言葉の邪魔」と言っていますが、
写真を撮ることも一緒で、カメラを手に入れ、好奇心でシャッターを押すことは楽しい。
しかし、人生そんなに好奇心を満足させる日々ではありません。
絵はそれなりに手作業の技術が必要です。だから、我々は画家にはなれません。
しかし、画家の眼になることはできる。
だから、私は道端にはえていたエノコログサをコップに入れて撮ってみたのです。

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