2011.10.12 ふーんのワケ
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GR digital

次々に新製品が登場し、日進月歩のデジカメ業界。
私の「カメラ欲しい病」の勢いも一段落し、周りが新しいデジカメを買っても「ふーん」で終わってしまう今日この頃。

古今東西のカメラという物品に興味を持ち、それを集めている人達(私を含む)は、
どのような方針で星あまたあるこの物品を取捨選択し、自分の物として手元に置きたがるのか?
そして、どうして、私は現状「ふーん」で終わってしまうのか?
本日はその考察である(たいした考察ではない)

それではカメラ収集癖の方針を三つに分類したい
① 最も単純にして明解なのは「そのブランドが好き」という方針
② 最も筋が通っている「より綺麗な写真を撮りたい」という方針
③ 最も軽薄で浮気性の「使い方を楽しむ」という方針

①はわかりやすい。例えばライカ党。
歴代ライカカメラを収集し、レンズもそれに合わせて増えていく。
その進化を楽しみ、本体の欠点を補うパーツもほぼ金属製だから欲しくなっちゃう。
すると、あれよあれよという間に、ライカ物品が増え、自作「ライカツリー」の完成となる。
(ライカツリー・解説 ライカの歴史を、歴代機種を樹木の葉に見立てて飾る展示方法。本物はライカの本社工場にある)
ライカは最も高級で歴史も古いので、途方もない財源と探求心が必要であることを付け加えておこう。
この①は②の方針と連動していることが多く、最新機種が最善である、という神話から
そのブランドの製品が増殖していくことが多い。

②は筋が通っている方針ではあるが、非常に大きな危険性をはらんでいる。
それは、「際限がない」という危険因子である。
メーカーは当然の如く、消費者である我々の要望である「簡単・綺麗・確実に」を目指して商品を開発する。
「綺麗に撮りたい人」は、その誘惑に勝てるわけがない。
ましてや、デジタル器機は開発途上であるので、デジカメに関して言えば、「出たら買う」となってしまい
もう、どうにもならないぐらい無限スパイラルに足を踏み入れてしまう。
これを解消するために「買い換え」というワザを多用するが、レンズはどうするんだ!という
大きな問題にぶち当たり、結局、増えるのを抑えることができなくなってしまう。
この②と前述の①および後述③が重なれば、これはもう大変なこととなり、写真を撮る為のカメラなのか、
カメラを使うために写真を撮るのか分からなくなる迷宮に迷い込み、「綺麗に撮る」ことができなくなる。

③は写真を撮ることより、いじることを楽しみとする方針。
この方針は使い方を楽しむ方針だ。
カメラの歴史は道具としての歴史でもある。カメラにはその用途によって扱い方も様々で、古いカメラほど
その個性は強く、そのおもしろさに惹かれて物品が増えるパターンである。
これの大きな欠点は、あっちもこっちものつまみ食いになってしまい、結局はカメラ道を深めることができず、
中途半端に終わってしまうことである。初期の頃は①に熱を入れるのであるが、この③に目覚めてしまうと
レンズ交換などをし、きっちりと写真を撮ろうとしても肝心なところが抜けていたりして、どうにもならなくなってしまう。
さて、このように三つの方針に分類したわけであるが、
私はどの方針なのか、そしてなぜ現状「ふーん」なのかという結論に入ろう。

私は③である、軽薄な③である。
だから、機材をいっぱい持って撮影に行く、という撮影行は苦手である。
例えば、鉄道写真を撮りに行くとする。ボディ2台と交換レンズ、交換レンズは望遠ズームと広角ズーム、
それに洒落た鉄道のある情景なんか撮るのに標準単焦点レンズがあればいいだろう。
目的を持った機材選びというヤツだ。しかし、目的を持っていないからそんなことができない。
基本、標準レンズだけで充分だと思ってしまう。思ってしまうけれど、③の方針の場合は
「ああ、この場面は望遠レンズが良いんだけどな、残念」等々、となってしまうことが多々あり
最も肝心な場面を逃すという失態を繰り返し、写真を撮る以前の問題を抱えるのである。

そして、今新しく登場するデジカメのほとんどに「ふーん」なのか、という問題は、
この③の方針と照らし合わせると自ずと答えが導かれる。
つまり、ほとんどのデジカメの使い方が同じだからである。
例えば、私はEP1とNEX3を保有しているが、それほど使い方は変わらない。
③な私はあまり「綺麗」に拘らないから、「どちらも甲乙つけがたし」となってしまうのである。
これが、にわかに作家活動に突入する、ということになっったり、各方面から経済的支援策が
講じられるというようなことになれば、状況は一変するが、現状、そっち方面に走る気配もない。

このように、私の最近の「ふーんなワケ」をカメラ収集癖の分類と絡めて述べたが、
一般的には(カメラ収集癖の人達においての一般的)この三つの方針の複合体であることが多く、
カメラ収集の迷宮に迷い込むのである。そして、どれかに特化する、という方針の方は「筋金入り」の
カメラマニアということになる。

最後に、この論を仲間内に話した後の、彼らの感想を記しておこう。
「あんた、そんなこと言うの、こづかい無いからでしょう?」

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以上、全く実にならない駄文にして長文を最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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