2011.12.01 富山ライトレールに乗って地方の活性化について考えた
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富山ではライトレールなる路面電車に乗ってきた。
「路面電車」・・・道路上に敷設された軌道(併用軌道)を走行する電車(昔はチンチン電車と親しまれた)
懐かしい、と感じる人もいれば、私の街は走ってますよー、と言う人もいれば、
それ、何?と思っている人もいるでしょう。
調べてみると、現在でも全国に19路線もある。(けっこうあるもんだ)

このライトレールは西日本の富山港線を引き継ぎ、第三セクター方式で運営されているそう。
富山市は市内の中心を路面電車が走っていますが、何と言っても路面電車を新しく立ち上げる、
というのは、既存のレールをそのまま使える、というメリットがあったとは言え、たった7.6kmの路線、
バスに置き換えても良いようなもんなのに、地方都市交通の新規事業としては「大英断」と言えるでしょう。
実際、富山県は、1世帯当たりの自家用乗用車の保有数が全国第2位というように車社会化が進んでおり、
また商業エリアも郊外の主要幹線沿いのショッピングセンターやロードサイド店舗が主力になっており、
公共交通機関にとっては厳しい環境。(我が故郷、和歌山とて同じ事)
しかし富山市は、今後の人口減少や高齢化社会などに対応するため、鉄道軌道をはじめとする
「公共交通を利用したコンパクトなまちづくり」の実現に向けて様々な取り組みを進めており、
この路線もその一翼を担うものと期待されているそう。

富山市を訪れるのは2回目。夕方から夜にかけて街をブラブラしたけれど、
その雰囲気はわが町とそれほど変わらない。
(空襲にあって街が焼けたのも同じ、つまり戦後再開発されている)
駅前にそれほど大きなショッピングエリアはなく、商店街を歩いても
シャッターが閉まった店をチラホラ見かけ、人通りもまばら・・・・。

それでもわがまちとは何かが違う、なんだろう?
その象徴がこのライトレールなのではないだろうか?
老人や学生の車を持たない世代に優しいまちづくりをすることによって
人の動きを活発にさせる、という作戦だろうか?
そういえば、観光客用に無料のレンタサイクルが市内の何ヶ所かに設置されていた。
この路線のことを調べていると、将来富山駅の高架にともなって市内をループ状に走る
富山地方鉄道富山市内軌道線と接続し、相互乗り入れを行う予定だという。
つまり、街全体を住んでいる人達によって自然と活性化させる計画だ。
行き当たりばったりの施策ではなく、長いスパンと将来を見据えた投資。
ライトレールはそんな富山の象徴なのかも知れない。
そして、路面電車を昭和のモータリゼーションの流れに乗って廃線にし、
道を広げたもののその広い道が空き空きで、中心部が閑古鳥のわがまちを見るに付け、
企業誘致しか能のないわがまちの施策に憂いを感じている私は、隣の芝生が青く見えているだけなのだろうか?

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