2012.02.25 似て非なるもの
FUJIFILM X-Pro1 が発売されました。
下の画像はデジカメWatchに載っていた画像を拝借したのですが、背格好も各パーツの配置も
ほぼ同じで、見たまんまだとライカの変わりになるかな?と思ってしまいます。
ライカ似のスタイルは実にカッコイイ。
特に正面左側の段差を斜めに傾斜させ個性を主張しています。

xpro1001.jpg

このデジカメ、私達マニアだけでなく、一般の方々にも売れそうな商品として注目されているようで、
関西限定の情報番組でも紹介されていました。
そこで本日は「一目見て欲しくなった一見さん」の方々に一言申し上げます。

現物を見て使ったわけでもないので、なんなんですが、
もし、恰好がライカ似でライカより安いから買っちゃおーかなー、なんて軽く思っている人
ライカを使ったことないのに「ライカと同じだ」と思って買っちゃーいけません。
買えないから言ってるんじゃーありません(ちょっとウソ入ってます)

これだけ似ているのに決定的に違う部分があります・・・・それはピントの合わせ方。

M型ライカはデジタルになってもピントを手動で合わせます。
ピントの合わせ方は、覗き窓(ファインダー)を覗くとその中に、写る範囲を表すフレームと
ピントが合っているかどうか確認出来る黄色っぽい色面が見えます。
この色面の中の像がズレているとピントが合っていないことになり、レンズのピントを合わす
輪っかを左右どちらに回して、この像のズレをあわせるとピントが合ったことになります。
面倒くさく、難しいように思われますが、これが自分のペースでできるようになると、
実に心地よく、リズミカルにバシバシ写真を撮ることができる。

X-Pro1 は基本、シャッターボタンを押すと、自動的にカメラがピントを合わせてくれる。
まあ、このご時世ですからそんなことは当たり前で、誰でも簡単に写せます。
しかし、自分の思っている場所にピンポイントでピントを合わすとなると、ちょっと大変そう。

この間も街をX-Pro1 の弟分、X100を持ってブラブラ撮ってきたのですが、路上に一輪咲いていた
花を撮ろうと、自動でピントを合わそうとしても、なかなか目標に合おうとしてくれない。
3枚撮ってやっと一枚思うところにピントが合ってくれたのですが、
こういう事があると、軽快に撮っていたスナップのリズムが狂っちゃう。
X-Pro1 もピント合わせの機能はX100とほとんど同じみたいなので、
X100を使っていての経験から推測するに、M型ライカの覗き窓にあるような、
ピントが合っているかどうか確かめられる拠り所がないので不安になり、
特に絞りを開けてぼかしたいような場合、拡大機能を使って確認してしまう。
わたしの場合、確実にピントを合わせたい、という欲求がそうさせるのですが、
案外、自分の思い通りの場所に、カメラが自動的にピントを合わせてくれる、というのは不自由なのです。
X-Pro1 ライカに似ていて実にかっこいい。でも、ライカではありません。
当たり前ですが、形や雰囲気が似ていても、「撮る行為」としてとても大切な要因のひとつ
「ピントを合わせる」となると、X-Pro1 は他のレンズ交換式ミラーレスカメラと同じなのです。
だからライカに似ているからというだけで手を出せば、すぐに飽きてしまうような気がします。

それより、本当にライカで撮る醍醐味を日本製デジタルカメラで味わいたいなら・・・・コレ
r-d1001.jpg
エプソンR-D1
定価で買うと高いけれど、中古だとX-Pro1と同じぐらいの出費ですむ。
これにコシナ・フォクトレンダー製のレンズをセットで買う、という手はどうだろう?

X-Pro1 だからこのカメラは一見さんがデザインだけで飛びつく代物じゃない、と思うのです。(欲しいけど)

Secret

TrackBackURL
→http://washiaya.blog72.fc2.com/tb.php/1835-62c1af9c