2012.03.30 プレミアムな漫画家
漫画家・大友克洋
後世に名を残す偉大な漫画家である・・・・と私は思っている。
その大友克洋を大特集し、書き下ろしの短編が載った今月号の「芸術新潮」・・・
「これはプレミアムもんだ」と売り切れないうちにとあわてて買ってきた。

R5129322.jpg
またまた古い思い出話で申し訳ないですが、30年前、始めてこの漫画家の作品を読んだときは衝撃だったなー。
圧倒的な描写力、描かれた人物は漫画的な美男、美女的デフォルメなどなく、ストーリーはシニカル。
それにコマ割りが映画的で、グイグイ引き込まれたり、圧倒されたり・・・・。
鉄腕アトムや巨人の星、あしたのジョーが過去の遺物。
なんせ、背景の描写が登場人物と等価なのが凄い。まったく手を抜いていない、というか、
作者は背景を描きたいが為にストーリーを考えているんじゃないか、と思うぐらい。
私、最初はこの背景の絵に惚れた。特に、直線基調のビル群は完璧なパースで描かれていて、
「憧夢」というサイコキネシスを主題とした漫画に描かれた団地を俯瞰した背景は圧倒的。
それまでの漫画家がキャラクターの魅力で押していたのに、大友克洋は作品全体で押してくる感じ。
この漫画家以前と以降で日本の漫画史のほとんどが語れるのではないだろうか?

まあ、そんな堅い話はさておき、インタビュー記事を読んでいて嬉しかった。
音楽好きで、特にジャズ好き。撮られた仕事部屋にはCDが山のように置かれ、
子細に見るとジョーザビヌルの顔写真のジャケットCDがチラホラ見える。
自作品の題名に音楽タイトルをそのまま使ったのもあり、ウエザー・リポートの楽曲
BOOGIE WOOGIE WALTZ をタイトルにした短編集も1982年に刊行されていた。
即座に「買おう!」とネットで調べてみると、なんと中古本で5000円の値がついていた。
うーむ、ちょっとしたプレミア価格である・・・。
因みにこの大特集、作者の原画展に関連して組まれたモノのようで、「大友克洋GENGA展」として
東京秋葉原であるんだってさ・・・・これも、たぶんプレミアムな展覧会になるでしょう。

Secret

TrackBackURL
→http://washiaya.blog72.fc2.com/tb.php/1871-2b945f2d