2012.04.22 恐るべし、考現学
みなさん、「考現学」ってご存じか?
原平さんも加入している「路上観察学会」の指針にもなった学問「考現学」
昭和初期、民俗学者、今 和次郎(こん わじろう)が「考古学」に対して
現代の社会現象を場所・時間を定めて組織的に調査・研究し、
世相や風俗を分析・解説しようとする学問として、自ら実践し提唱した学問。

その今和次朗の全貌が明らかになる展覧会が大阪国立民族博物館にやってくる。
青森の青森県立美術館で開催され、東京ではパナソニック汐留ミュージアムに巡回し、
西日本で無視されるかと思いきや大阪民博にやってくる。(これは朗報である)
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特別展「今和次郎 採集講義―考現学の今」 ←詳しくはここをクリック
私にとっての考現学は原平さんつながりで、トマソン→路上観察→美学校→考現学教室の流れで知ることとなり、
今和次朗の名前だけは知っていましたが、つい最近、路上観察学入門を読んでいて、
突然、「やっぱり考現学も知っとかなくっちゃー」と考現学入門今和次郎 採集講義 [ペーパーバック]
の2冊を導入した矢先、この展覧会である。(なんと、グッドタイミング!)
・・・で、藤森照信編の考現学の一節にこんなのが紹介されている。

時は関東大震災直後のお話し・・・
今和次朗がいつも通っていた食堂の茶飲み茶碗が、どれをみてもどこかが欠けている。今和次朗は
「食堂の姿勢としてはいかがなものか?」と、その食堂に足繁く通い、置いてある茶飲み茶碗をすべて
スケッチし、それを一同に集めて世間に発表するのです。
これだけだと「やってることがちっちゃい、セコイ」という感想を述べる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、このような身辺の他愛のない事柄に目を向け、それを克明に記録するって楽しそう。
それに、今和次朗の「恐るべし」は、例えば、当時の銀座界隈を行き交う人々の、頭のてっぺんから
足の先、歩き方まで徹底的に調べ、記録、集計しているように、ちっちゃい部分まで拘っているところです。
これ、今やればストーカーに間違われること間違いなし。

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これ、その調査結果冊子の表紙。各部分、別のページに図と表で詳細を示している

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