2012.05.09 スナップとはなんぞや?
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FinePix X100

写真には風景写真とか、人物写真とかってジャンル分け、よくしますよね。(別にしなくても良いけど)
その色々なジャンルの中に撮る対象を限定しない「スナップ」っていうのがあります。
写真の話になると自分でも使う言葉ですが、実はよく分かっていない。
よく分かっていないのに使うのは恥ずかしいのと、いつもの理屈好きな性癖から
「デジカメ時代のスナップショット写真術」大西みつぐ・著 平凡社新書 という本を読んで
理論武装しようかと思っているところです。

この本、「デジカメ時代の・・・」とありますが、もう十年前の初版だから「デジカメ」機材の事については、
今読むと相当古い印象はぬぐえない。しかし、本屋でパラっとめくって「これだ!」と、読む気にさせてくれたのが
第一章の「技法書を捨てよ、町にでよう」という大見出し。その中に著者の大西みつぐさんの娘さんが撮った
二枚の写真を引き合いに出して「表現するココロ」という一編がある。
この項を要約すると・・・・
写真を撮りたいと言い出した娘に自分の一眼レフを与えたものの、娘さんは結局その一眼レフを使わず、
使い捨てカメラを使って、友達なんかといっしょにいるシーンを撮ったりしている。
紹介している二枚の写真の一枚は、横並びに並んだ5~6人の友人が笑顔でジャンプしている良い記念写真だ。
二枚目は、学校の2階の教室から、下にいる友人から頼まれてシューズを投げた一瞬を撮っている。
思いつきでシャッターを押したその写真は、ピントも合っていない技術的な裏付けのない写真ではあるが、
著者はこのイメージの展開にこそ表現の根幹があるのではないかと考える。
この項の最後を著者はこのように結んでいる・・・
写真を「撮る」ということは、主体的な行為である。目的があるかないかは別にして、
自分の目や手や足を使い、積極的に外界、世界に関わっていくことで達成される。
それは今という瞬間を確かに生きているという自身の発見にもつながる。

紹介した部分は前フリ段階で、まだ「スナップとはなにか」を著者は具体的には述べていない。
それはこの章以降に書かれている。そして、各章の中見出しや小見出しが読む気を煽ります。
例えば・・・・中見出しは
「スナップショットは何を写し出すのか」とか「愛しい人を写す」とか「近所を写す」や
小見出しでは「みんなで囲んでどうするの」とか「近所の大自然に遊んでみよう」とか
「孤独な散歩者でいこう」等々、普段写真を撮りながらも「これってどうなの?」と、
自分のやっていることと照らし合わせて反省したりしながらも良い勉強になります。

「スナップ」
言葉の一人歩きではなく、「体の一人歩き」でもって成り立つ写真表現なのかな?
だからこの言葉気に入ったんです・・・「技法書を捨てよ、町にでよう」

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