2012.06.26 自家製卵焼きを無形文化財にすべきである
弁当を作っていて、なぜ、日本人はわざわざ「四角い卵焼き」を弁当に入れるのか?という疑問が湧いてきました。
考えてみてください。
これ専用の調理器具まであり、尚かつ朝の慌ただしい時間に弁当のお総菜用にと、
手間を掛けて作ってくれる(または作る)というのは、世界的に見てちょっと独特なんじゃないでしょうか?
ところで、みなさん、ご家庭に「卵焼き器」ありますか?(持ってないご家庭が多くなってきたのかなー)
それぞれのお国柄で、何かの料理専用の調理器具はあるだろうけれど、
一般家庭で、それも弁当のお総菜専用調理器として特化した調理器具があるでしょうか?
作ってみるとわかりますが、この「四角い卵焼き」、難しいんです。
職人さんを要する玉子焼きの専門店があるほどですから、かなりのテクニックがいる。
形を言わなければ、フライパンで作れるし、そうするほうが早く出来上がるのは作り較べてみればわかります。

卵焼きの歴史は、厚焼き卵の例をとると江戸後期ぐらい、お寿司屋さんがすしネタに開発したようで、
家庭で作るお総菜として一般化したのは、終戦後でしょうか?
当時、“巨人(プロ野球の読売ジャイアンツ)、大鵬(大相撲の横綱)、卵焼き”などと言われ、
子供達の憧れのひとつでもありました。つまり、高度成長期が始まった頃、母親が子ども達の要求に
応えて贅沢な惣菜として登場した、と言えるでしょう。だから、贅沢を忠実に再現するためにも必要な、
この特別な調理器具がどの家庭にも普及していったのでしょうか?
それが、卵焼き自体が贅沢ではなくなり、弁当のおかずの一品として入るようになったにもかかわらず、
「四角い卵焼き」は、そのままの贅沢な形は受け継がれている。
これはとても素敵なことなんじゃないかなー、と思うのです。
はなはだ面倒くさいにもかかわらず、未だに「お弁当のおかず」の定番として
この「四角い卵焼き」が在り続けているというのは、作り手の「心遣い」の形の現れ。
自分の弁当を作っていてわかる。こういう愛がないと作れませんよ、四角い卵焼きは・・・。

だから、この記事を書いていて思いついたんですが、この「家庭で作る弁当用の四角い卵焼き」を
無形文化財に登録し、その「親の愛情」とも言える心遣いを後世に伝えるべきである、と思うのです。

そんなことを考えながら作った先週の男弁当・・・・

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