2012.09.20 田中さんからの宿題
「猪熊弦一郎現代美術館でやっていた展覧会を見に行ってきたんですが、
ホンマタカシの写真って、普通すぎてよくわからないんですよね」
『え!行ってきたんですか?うらやましいなー。そうなんですよ、
あの人の作品って、意味ありそでなさそなところが、魅力なのかもしれませんね』
「それと、展示してあった猪熊弦一郎のガラクタコレクションがおもしろかったなー」
『あ、この『物 物』っていう本、ホンマタカシが猪熊のコレクションを撮った写真集ですよね、
恵文社一乗寺店に平積みされてました。買おうと思ったんですが、買いそびれちゃったんですよ』
「いや、買った方が良いですよ、見ているだけで癒やされます。こんな風に自分のコレクションを
写真に納めるっておもしろいですよね」
『私、ちょっとやったことあるんです』
「それ、続けた方が良いですよ」

つい昨日までは、田中さんとはDPEショップの主任さんと客との関係でしかなかった。
それがちょっとしたきっかけで、こんな会話ができる、同じ感覚を持った写真愛好家の
先輩として気になる存在になった。田中さんとは、現像に出したハッセルのフィルムが
仕上がるまでの短い時間、プラウベルマキナというカメラの話やら、私が好きなホンマ
タカシや杉本博司の表現手法の意見をかわしたり、深瀬昌久という写真家の、レアもの
らしい「鴉」という写真集を見せくれたりと、今まで経験したことのない楽しいひとときだった。
田中さんは、プラウベルマキナで思い出したのか、写真家を主人公にした映画、
ヴィム・ヴェンダース監督作品 『パレルモ・シューティング』を私に勧めてくれた。
その映画は「デジタル」と「アナログ」の間を行き来する写真家の物語のようだ。
「主人公が、マキナを手荒く扱うんですよ、それがすごくかっこよかったんです、
今度、来てくださる時まで、用意しておきますよ、ぜひ、見てください」と言ってくださった。

こんなことがあって、私は早い時期に田中さんと会えるように、
またフィルムを一本、使い切らなければならない羽目になってしまった。
さてさて、それはとても嬉しい宿題である。

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LEITZ minolta CL
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