2012.09.23 はじまりの記憶
sugimoto001.jpg現代美術作家、杉本博司を密着取材した
ドキュメンタリー映画「 始まりの記憶 
杉本博司 」のDVDを買った。WOWWOWの
ドキュメンタリー番組を再編集して映画化
したものだ。いやー、この人やっぱりすごいや。
わたしゃ、この作家にぞっこん惚れているから、
インタビューに答える彼の一言一言が「神の啓
示」に聞こえる(笑)
なんたって究極の趣味人です。
興味のあることにどんどんのめり込み、関係す
る現物を集め、関係文献を読みあさって知識を
蓄え、その興味ある事を自分なりに解釈して再
構築するっていうのがかっこいい。普通の趣味
人は「収集」と「知識」「実践」で終わる。
その先の「再構築」という部分が杉本芸術なん
だなー、と思うのです。それと「見えないモノを
見せたい」という思いがすべての作品を貫いて
いること。特に最近の作品は、なんだか、ゴチャ
ゴチャになってしまった「人」の社会、「元を
たどれば・・・」が、こんがらがった社会を紐
解けるんじゃないかと、作品からメッセージを
送っているような気がしてならない。
もうひとつ、「写真を撮ることについて」の答えに、ちょっとドキ!として、なるほどと思った発言があった。
車の後部座席でインタビューに彼はこう答える「その辺をブラブラして撮ってる写真ってあるじゃない?
私、ああいうの嫌いなんだよね。建築家のように設計図があってそれにそって作品をつくるという方法
じゃないとアートとしての写真にならないんじゃないかと・・・」思ったそうだ。
いや、実にクールじゃないか!こんな知的な写真の撮り方をしたいものだ。

映画の最終チャプターは、現在進行形のプロジェクトを公開している。
自ら文化財団を設立し、古典芸能の舞台や劇場空間、展示設備など、美術だけでなく日本文化の研究と
サポートを行う施設を、これまた自ら設計して、建てるという壮大なプロジェクトだ。
その建築物は、相模湾の海が一望のもとに見渡せる土地に建てるという。
それは、彼の記憶の一番最初、「海景」のヒントにもなった、幼い頃に見た海の見える場所にある。

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