2013.03.27 自作品を語る
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「Happy Lunch」

一年間作り続けたおやじ弁当を一つにまとめ、その前に縄文人が食べたであろう
食材を土の皿に盛り、「お供え物」として捧げた作品「Happy Lunch」

昔、日産にセフィーロという名前の車があった。
初代セフィーロのCMキャラクターに井上陽水を起用し、最初期のCMは、林の中の道を走るセフィーロの
助手席に座っていた井上がパワーウインドウを下げ、カメラに向かって「みなさんお元気ですか~?」と
話しかけるものであった。にやけた井上陽水の顔と甲高い声が印象的なCMであったが、
キャッチコピーが「くうねるあそぶ(食う寝る遊ぶ)」。良いね-、生き方の原点。

「いまやわれらは新たに正しき道を行き われらの美をば創らねばならぬ」・・・・
宮沢賢治『農民芸術概論綱要』の一説
日本人の精神世界が近代科学に置き換わってしまい崩れてしまったので、「新たに正しき道を行き」、
それにもとづいて「われらの美」を創っていこう・・・という意味のようだ。

社会彫刻・・・・
ドイツの現代美術作家、ヨーゼフ・ボイスの提唱した概念で、あらゆる人間は自らの創造性によって
社会の幸福に寄与しうる、すなわち、誰でも未来に向けて社会を彫刻しうるし、しなければならない、
という呼びかけである。「貨幣」や「権力」によって人間を抑圧し疎外する社会を変える=彫刻するのは、
ボイスが言うところの「芸術家」=「自ら考え、自ら決定し、自ら行動する人々」であり、誰もがそうなる
義務があるとさえ表明された。【Artwords(アートワード)現代美術用語辞典ver.2.0 β版より抜粋】

この作品を作り終えてから、上記の三つの事柄が脳みその中を駆け巡っている。
芸術作品を「作る」と、弁当を「作る」の差はどこにあるのか?
「作る」ということを蔑ろにした社会はどこへ行くのか?
「作ること」と「食べること」を楽しませてもらった弁当達に感謝を込めて・・・。
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