2013.03.31 春の陽気に誘われて
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FUJI X-E1 with G.Zuiko 38mm F1.8

近畿地方は桜満開!
陽気に誘われて、アサヒビール大山崎山荘美術館まで・・・・
山荘内では「フラワー・オブ・ライフ」なる名前をつけて、花にまつわるコレクション展を開催していて、
去年増設された安藤忠雄設計による「夢の箱」という新しい展示スペースには、本物そっくりの植物の
彫刻作品を制作している現代アーティスト、須田悦弘の《睡蓮》が展示されてあった。
その作品は展示スペースの一角にしつらえた二畳ほどの広さの白い箱の中に、漆塗りの真っ平らな
丸いお盆の上にセッティングされていて、鑑賞者はその箱の中に入り、身近に作品を鑑賞することができる。

この作家の作品はアートサイト直島で見たけれど、「さりげなく在る」という風な展示方法だったので
遠目に鑑賞することしかできなかった。それはそれでとてもおもしろく、おしゃれな展示方法だとは
思うのだけれど、木彫りの超絶テクニックを近づいて観察してみたい、という気持ちも残っていた私は、
ここでは、これ幸いと床にひざまずいて「睡蓮」をまじまじと鑑賞させてもらった。
遠目から見ると「本物そっくり」の印象が、作品の人目を引く大きな魅力ではあるようだけれど
近くで見ると結構彫った彫刻刀の跡を残しているし、彩色も案外あっさりしている。
それに艶もなく、絵の具の質感を残している。つまり「本物そっくり」一歩手前で、余力を残したまま
作品を「完成」としているのだ。そこがこの作品の魅力だ。作者の超絶テクニックなら、もっと
本物そっくりに近づけることもできるだろう。絵で例えるとルネサンスの油絵のようなモノだ。
でも、そこまでガチガチに「本物」にこだわっていない。絵で例えると「スケッチ」。
そのスケッチのような軽さが、植物の本来持っている「軽さ」に近い感覚を見る人に感じさせ、
それが作品の魅力なのだ。さりげなく在るリアルとでも言おうか・・・・
それに、やっぱりおしゃれだなー。
おしゃれのからくりは、二畳ほどの広さの白い箱の天井にある。
天井からは円形の光が入り、その丸い光が、黒い漆塗りのお盆に写る。
はい、想像できますね・・・・睡蓮が浮かぶ鏡のような水面に、満月が映り込む・・・・おっしゃれー!

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