2013.06.15 没後、写真家となる
ヴィヴィアン・マイヤー(Vivian Maier)という、没後、写真家となった女性をご存じか?
亡くなってから写真家になったって、どういうこと?
先日、写真雑誌「IMA」という雑誌を話題に出しましたが、第3号の巻頭特集で紹介されていた女性です。
「女性」と書いて「写真家」と書かなかったのは、彼女の撮った写真が脚光を浴びたのが、
没後、彼女の残した大量のフィルムを手に入れた青年が「これ、どうすればいいんでしょうか?
(あなたにあげてしまう以外に)」という質問と共に、ネット世界に彼女の撮った写真を紹介してから。
Vivian Maier001
オフィシャルサイト http://www.vivianmaier.com/

彼女の仕事は家政婦。休日には愛用のローライフレックスを持って町に出かけ、スナップを撮り続け、
撮った写真はどこにも発表することもなく2009年に83歳でその生涯を閉じたそうです。
まだ、ご存じない方はオフィシャルサイトでぜひ写真を見ていただきたい。
それはもう、すてきな写真ばかりだ。
純粋な写真とでも言おうか?
その専門的評価は他サイトに譲りますが、
町ゆく人のポートレートの作品を見ていると、撮られたことに憮然としている表情や、すまし顔。
写真に写り込んだ人々の微妙な関係。センスの良い構図と、光と影の捉え方。
時には、ニュートポグラフ的な風景写真。それに、ショーウインドウや鏡を使ったセルフポートレート。
仕事の合間に、なんの野心もなく「ただ撮りたい」とシャッターを切り、これだけの質の高い作品を
創り出したことが奇跡です。どうしてこんな写真が撮れるんだろう。この人の作品こそ「スナップ写真」です。
オフィシャルサイトの画像を見るだけでは満足できず、彼女の写真集"Vivian Maier/ Street Photographer"
(powerHouse刊)が欲しくなって、いても立ってもいられず、わざわざ大阪にあるジュンク堂まで
車を走らせて買ってきました。私、彼女の爪の垢を煎じて飲みたい。

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