2013.06.16 思考の試行
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PEN E-P1 with Carl ZEISS Planar 50mm F1.4

洛中洛外図という日本絵画がある。京都が日本の中心だった頃の町を鳥瞰的に描かれた都市景観図だ。
そんな都市景観の写真を高所から撮れないものかと考えた。考えるだけじゃつまらないので、
梅田大阪駅周辺をうろうろして撮ってみようと、阪神高速を北上していると、フロントガラスに雨粒が
・・・・さて、どうしよう?
もう一つの目標でもある写真集を大型書店に買いに行くだけに書店の駐車場に車をいれようか?
やっぱり、ロケハンがてら、屋上庭園のある大阪駅周辺の高層ビルにも行ってみようか?
・・・・なんて、ウジウジ考えて、折角来たんだからと大阪駅西側の立体駐車場に到着。外は大粒の雨。
下調べしておいた屋上庭園に行って見るも、なんだかピンとこないので退散。
どうも、雨はだめだな。写真集を買って帰ろうか。
書店を出て、駐車場に向かいながらも、「高いところから撮れないかな-」
「雨に濡れないで撮れないかな-」と、どうにも諦めきれない。
「そうだ!観覧車があるじゃないか」と閃いたので、若者が行き交う電鉄系複合ビルへ。
「おっさんが一人で観覧車に乗るってどうよ、それも雨。」などと、他人の目を気にする思いが
頭の中をよぎるが、「水墨画のような都市景観図」を想像してしまったので後には引けない。
キップを買ってゴンドラに近づく時は、できるだけ係員とは目を合わさず、
さも、なにかはっきりした目的を持って乗車します、というふりをしながら乗り込む。
乗ったらこっちのもんだ。ゴンドラの窓についた雨粒がなかなかの効果を出してくれるだろう。
しかし、レンズは35㎜のほうが良かったな。50㎜だと望遠過ぎたな・・・などと、頭の中で反省し、
屏風の組単位をイメージしながら何度もシャッターを切るが、洛中洛外図って、もっと高いところから
俯瞰してるよなーと、ふと冷静になる。・・・・と、ゴンドラは元の位置に戻ってきた。
私は、乗るときと同じように、係員と一切目を合わさず、
そして、一目散に下りのエレベーターに乗り込んだのであった。
思考を試行しようとして、そこまで至らなかった話。

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