2014.03.05 日本美人
先日、ベルリン国際映画際で最優秀女優賞を受賞した女優の黒木華で話題の【小さいおうち】を見に行ってきた。
黒木華演ずる女中のタキと、タキの主人でもある松たか子演ずる平井時子。この二人の女性を中心に展開する、
昭和初期から次第に戦況が悪化していく中での、東京の中流家庭の庶民の生活を描いた物語。
良い映画だ。
ドカーンとかボカーンとか、ギユイーンみたいな、ハラハラドキドキ絢爛豪華酒池肉林などまったくなく、
淡々とゆっくりと流れていく物語のなかに、二人の女性の心の機微がセリフや態度から感じられるという
とても落ち着いた静かな映画だった。だから、画面に集中しないとつまらない映画かもしれない。
しかし、集中すると眠くなってしまう、困ったものだ。

それはそうと、この物語は高齢になった現代のタキの回想録なのですが、
親類にあたる大学生演ずる妻夫木聡が、タキが大学ノートにしたためた当時の回想に興味を持ち、
一人暮らしのタキの様子を見がてら、その大学ノートを読みながら激しく突っ込みを入れるシーンがある。
戦争へと向かうこの時代を、日本にとって暗い歴史として学んだ現代の妻夫木が、ステレオタイプ的に
捉えたことに対しての、「幸せだったんだもの」というタキの独り言が、「その時代を体験した実際」と
「歴史として知っている時代」の受け取り方のギャップとして面白いなーと思った。
よーく考えてみると当たり前っちゃー当たり前なんですが、個人の「幸せ」の後ろでいつの間にやら
「暗く」していってる人達がいるんだということを感じてしまったのは私だけ?

話はかわって、黒木華さんがどうして外人さんに受けたかピンときたね。(根拠のない想像)
それはですねー、彼女の顔が「浮世絵美人顔」だからですよ。
演技の方はよくわからないので(松たか子さんの演技はよかった)何とも言えませんが、
彼女の、うりざね顔の輪郭、切れ長の目、太い眉毛・・・・
これは江戸時代の絵師、菱川師宣が描いた美人画そっくりではないですか!
だからさ、演技だけじゃない魅力として、外人さんに受けたんじゃないのかなー。
いやいや、外人さんだけじゃありません。映画の中の彼女は、私にも魅力的な女性でした。
これからどんなに成長していくのか、おじさんは楽しみにしています。

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