2014.09.10 スーパーエッセイ、FOREVER
このブログの名前「わしらは怪しいカメラマン」は、椎名誠のキャンプエッセイ?、『わしらは怪しい探検隊』を
拝借したのはご存知だろうか。(一番最初の記事に書いたんだけどなー、もうはるか遠い昔のこと)
このエッセイに描かれた世界は、私にとってはユートピアに思われ、数えてみると、氏の青春時代を
小説化した名作『哀愁の街に霧が降るのだ』や、1979年のデビュー作『さらば国分寺書店のオババ』から
10年間、1990年の『小さなやわらかい午後』までの著作52作品中、43作品を読んでいた。
当時は、もう、本当に好きで好きで新刊が出る度に買って読み漁ったなー。
(氏の著書に『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』というのがあるが、私は「もだえ苦しむ誠中毒」であった)

なぜ、今こんなことを書いているかというと、まあ、最近ご紹介する写真がないこともあるのですが、
とんと最近買わなくなってしまった(といっても年に2~3冊は読んでいますが)氏の著作を、久しぶりに
読み終えて、なんだか感慨深かったから。買って読んだのが『さらば新宿赤マント』
これは、週間文春に1990年から2013年3月まで、通算1126回連載されていた「風まかせ 赤マント」とい
うエッセイを単行本化したシリーズ24作目にして最終作。(すごい!)
このシリーズ1作目の表題が『ひるめしのもんだい』。 (良い題名だ)。全シリーズを買って読む、という
根性がなかったのは、さすがに飽きちゃったからかなー。(椎名さんゴメンナサイ)

このエッセイはエッセイと言っても氏の日常を週一で綴ったものだから、語弊があるかもしれないが、
週に一回更新する氏のブログみたいなもの。最近どうしているのかなー、と思って読んでいると、
ネットミュージアム「椎名誠 旅する文学館」というサイトを開設していることが書いてあった。
(といっても、本人はまったくパソコン音痴だからスタッフが頑張ってつくったらしい)
・・・・で、閲覧してみると、氏の今までの膨大な功績?が、「おお!」というほど見ることができる。
特にシイナマニアが(私のことね)泣いて喜ぶのが「椎名誠の仕事 聞き手 目黒考二 」というところ。
氏の盟友にして書評家の目黒考二(北上次郎)が、氏との対談形式で、椎名作品すべてを論評する企画。
私は一気に読んでしまったね。おもしろい ・・・・ 真面目に論評しようとがんばってる目黒氏と、
それにたいして軽いフットワークでかわす椎名、時々昔話に花が咲く ・・・・・いいなー、二人の関係。
別の項では全作品を知ることができ、著者自身の解説(思い出話)も載っている。その中には、私の
知らないおもしろそーな題名の作品がわんさかある。久しぶりにシーナワールドにずっぽりはまりたくなってきた。

作家生活45年、現在、著作数228冊(数え間違いがなければ)、本人は粗製濫造作家とおっしゃっていますが、
私は氏の作品に出会えたから、文章を読むだけではなく、書く楽しみを知ることができたんだなー、と、今あらた
めて感じているとともに、椎名誠の作品を紹介してくれた大学時代の友人に感謝。

ところで、シーナファンの方々、デビュー当時、一世を風靡した「スーパーエッセイ」って、「驚異的な」っていう意味
じゃなくって「スーパーマーケットみたいなエッセイ」って言う意味だって知ってた?わたしゃ、知らなんだ。


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