2014.10.16 私的「組み写真」考
「組み写真」の考察をどうまとめるべきか、先輩から相談を受けたけれど、こっちも素人、あんまりよくわかっ
ていない。だから、「組み写真とはこうだ!」と確信があってやってるわけでもないのですが、【Category:・
gallery】に入っている「4画像一組み写真シリーズ」(2014.02.27 の記事「Road to うめだ」から2014.08.18 ・
蚊 まで13点ある)の傾向と対策を反省してみると、なんか道が開けるんじゃないか、と思ってここに記します。

002-8148.jpg
FUJI X-E1 with XF35mmF1.4 R
まず、組み写真とは何ぞや?と言うことになりますが、何も調べずに記すと、何枚かの写真を並べて、作者の
見せたいイメージを表す写真表現の一つ・・・・でしょう?それに「組み写真」のイメージは「4枚一組」。9枚一組
とか12枚一組なんていうイメージはない。これは、今まで見てきた写真雑誌の読者コンテストのイメージがあ
るからだと思う。それでは、雑誌の組み写真がどうして「4枚一組」なんだろうと考えてみると、紙面の「体裁」を
整えやすいということと、組みやすいということで、モノクロ部門とか、カラー部門とかのカテゴリーの一つとして
出てきた数字じゃないかと思うのです。例えば、3枚一組は縦位置の写真だと横に並べやすいけれど、横位置
の写真は並べにくい。枚数が多いと一人の紙面占有率が高くなって掲載される人数に限るがある。
その点、4枚は縦位置でも横位置でも並べやすい。それに、組みやすいから投稿する読者も多いだろうと・・・。

アタクシの場合も組みやすいのと、モニター上で見やすいところから「4画像一組み写真」にしていますが、
横位置画像の組み合わせという縛りを課している。その理由は、縦位置は撮影者と対象の距離感が感じられ、
情緒的でもある(・・・とアタクシは考えています)それに比べると、横位置は客観的、冷めた目線。(・・・とアタク
シは考えています)できるだけ【私的】な要素を排除したい、自分の撮った写真に対して、冷静さというか「客観
性」を持ちたい。

それでは、その4枚をどう選んでいるか?(これが面白く、且つ思案や工夫のしどころです)
分別すると、大きく分けて二種類。
全く違う図像イメージを四つ組み合わせるのと、ほとんど同じ図像イメージを四つ並べる組み合わせ。
前者の例が直近の2014.08.18 ・蚊。まったく関係ない場所で撮った画像を並べている。そして表題が「蚊」。
この記事を見てくれる方はまず、表題に関心を示し、それに関連する画像を探し、その前後の画像と関連
付ける。そして、アタクシの選んだ四つイメージは見ている方それぞれのイメージに分散していく。例は夏の
イメージを想定していますが、それはアタクシ個人に定着した「夏」ではなく、あなたの「夏」のイメージ。
後者の例は2014.06.14 ・水の詳細(潤いの道標)。これは真逆の、同じ場所で撮った図像イメージを並べてい
る。これは表題を抽象的(意味不明と言ってもいい)に記し、図像をしつこく見せることによって、アタクシが
思っていることを探ってもらおうとする魂胆。この組み写真にはアタクシの思い、というか答えがある。

組み写真。アプローチの仕方はさまざま。「起承転結」の物語や「色」「動き」「モチーフ」「ある一つの場面」・・・
それに4枚という縛りを無くすと、究極はどんな組み合わせをしようが、写真を並べれば、それはもう組み写真。
個人で開催する写真展はそれ自体が組み写真。写真集も、思い出のアルバムも組み写真・・・・・・
ぶっちゃけ、決定的瞬間の写真はそう簡単には撮れない(少なくともワタクシにはない)。そして、それはそこで
終わってしまうけれど、撮った写真を吟味し、考え、組み合わせ、撮った時のイメージとは別のイメージに置き
換える作業は、一枚の決定的瞬間より、じっくりと自分の写真と向き合えるおもしろさがあります。
ひとつ、これだけはやめようと思っていることがあります。それは、組み写真を作るための目的で写真を撮ること。
それをしてしまうと、一枚一枚の写真が薄まってしまう気がするから。
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