2015.03.07 視線と視点について
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FUJI X-E1 with Voigtlander NOKTON 50 mm F1.5

ファインダーはその人の「視線」です。
「視線」をデジタル大辞泉で紐解くと・・・・
1 目の向き。目で見ている方向。「―が合う」「―を そらす」
2 目の中心と、見ている対象とを結ぶ線。視軸(しじく)。
3 他人を、また、他人が見る目付き。ある気持ちの表れた目付き。・・・と書いてあります。
人の目の向きは、他人からすると、非常に気になる。逆に言うと見る側はそれだけの責任を負う。
ファインダー付きのカメラで撮ると、その責任がレンズを通して感じられるはず。
しかし、カメラの背面モニターを見ながら撮ると、眼とモニターの距離がけっこうありますから、
撮る側の視線がもうひとつあやふやです。気は楽ですが、無責任さもそこに現れます。

「視線」の先にあるのが「視点」です。
これまたデジタル大辞泉によると・・・・
1 視線の注がれるところ。
2 物事を見たり考えたりする立場。観点。「―を変えて考える」「相手の―に立つ」
3 透視図法で、画像と直角に 交わる仮定の一点。対象を眺める位置・・・・と書いてあります。
「視点」は「視線」に比べると、より「見る」という意識が強くなります。
ファインダー+マニュアルフォーカスで撮っていると、この「視点」が即座に意識できる。
背面モニターではそうはいかない。マニュアルでピントを合わそうとすると、即座とはいかないので、
案外時間がかかる。だから、みんなオートフォーカスに頼ってしまう。これもまた、機械任せとなって、
責任感が薄れてしまう。これに、オート絞りなんか使ってしまうと目も当てられない結果となってしまう。
レンズの絞りの値というのは、「視点」の役目として最も大切なのではないでしょうか?
絞り解放の魅力は、その人の視点が最も明らかにされるからです。
それを機械任せにしてしまうのですから、無責任この上ない。

ファインダーは視線、絞りの値はその人の視点です。
そしてそれはカメラという道具を使う上で、最も基本的な事柄だと思います。
その基本事項が、カメラという道具を使って写真を撮る、撮ろう、撮りたいと
思うベースになるんじゃないかと、アタクシは鈴木理策氏の作品を見て、そう結論付けました。

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