2015.04.03 桜の花より梅の花
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FUJI X-E1 with XF35mmF1.4 R.・F.Zuiko Auto-T 70mm F2 
桜の花より梅の花だろう、と思うことがある。
そりゃー、桜樹の、満開時の絢爛豪華さや、一気に散る風情の潔さはなかなかなものである。
飽きるほど桜を撮った日、もう一つ考えたのが、日本絵画的な(今年は琳派イヤーだからね)
桜オンリーで豪奢な写真を撮ってみようと、背景の細々したものが写りこまない画角で撮ってみた。
だから、背景が空と海。構図やフラット感は思っていたようになっている。
しかし、ちょっと違うような気がしてね。なんでかなー。

・・・・、自分の写真の下手くそさを棚に上げて、その違和感の出所はどこかと調べてみた。
すると、日本の文化的創造物で、「花」といえば、桜ではなく梅の方が登場回数が多く、
これは中国文化の影響らしい。一方、桜は稲作神事に関連していたともされ、農耕儀礼の
信仰の対象であったようだ。だから、日本人にとって、桜と梅の関係は、よく似た「花」であっ
ても、かたや最初っから文化に関わっていた花に対し、桜は信仰の対象として日本人と関
わっていたことが分かった。それと、桜が文化的モチーフとして重宝され始めたのは、平安
時代。紀友則が「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ」を歌い、西行法
師が吉野山の桜をモチーフに多く歌を詠み、醍醐天皇や豊臣秀吉などの文化人が、桜を
愛でたことから、桜が文化的創造物としての地位を得た、と言えるかもしれない。
そこで、冒頭の「桜の花より梅の花」である。
春先に、梅の花も一二度撮影に出かけたが、それほど豪奢に撮ってやろうと思わなくても、
結構それらしく撮れている。どこかで、梅の花は豪奢だ、というDNAが働くのだろうか?
それとも、花びらより梅の枝振りや幹のカックンカックンした造形が、桜のそれより力強く、
筆で描く線描に向いていて、見た目「いかにも日本絵画」に感じるのだろうか?

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FinePix X100

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