2016.05.17 GR進化論
通好みのフィルムカメラ「GR1」の再来と評された初代GR Digital。
元をたどれば1996年に、広角専用のより良いレンズを装備し、絞り優先のAE露出で、荒い使用に
耐える堅牢なカメラ外装など、多くのプロ写真家やハイアマチュアからの要望で開発され、愛された
コンパクトカメラが「GR1」。その銘機の系譜を受け継ぐコンパクトデジカメがGR Digital。

2006年
デザインはGR1のイメージを踏襲し、外形寸法107.0mm(W)×25.0mm(D)×58.0mm(H)の手のひら
に乗るサイズで、重さは約200g。レンズもGR1のコンセプトを受け継ぐべく、35mm判カメラ換算で
28mmの焦点距離。そのレンズ構成は5群6枚、絞り枚数・7枚。有効画素813万画素の1/1.8型CCDを
フィルム代わりとし、1~1/2000秒のシャッタースピードに、ISO感度 64~1600のスペックで登場した。
ズームレンズが主流のコンパクトデジカメのなかで、アタクシもカメラマニアの例にもれず、この単焦点
レンズで勝負する潔さに心打たれた。それはとてもシンプルで「ただ撮る」道具として十分なスペックだった。

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GR Digital 2010年夏 東京深川あたりの路地にて

2011年
GR Digital4を手に入れたときは、2011.11.16 「色々な事情」として記事にしている。
熱は少し覚めていた。たぶん、新品同様を安く譲ってくれることになって、手に入れたんだと思う。
二度のマイナーチェンジの後、登場した「4」は初めて付加価値がついたGRDigitalだ。
外形寸法や重さは少し大きくなったが、デザインはGRDigitalのイメージそのままに、
レンズの明るさが明るくなりF1.9、CCDの大きさも大台の約1000万画素と、前のマイナーチェンジで
改良された基本性能を受け継ぐ形となった。しかし、デジタルならではの付加価値がついたのだ。
ビビッド、スタンダード、設定1/設定2、白黒、白黒(TE)、ハイコントラスト白黒、クロスプロセス、
ポジフィルム調、ブリーチ バイパス・・・・自己表現の一助に加えられたエフェクト機能、この機能は
フィルムカメラで素人が手を出せなかった「意匠表現」を、本格的に盛り込んだ付加価値だ。

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GR Digital4 ブリーチバイパスで撮影

2016年
GRⅡは、GR Digitalが「 Digital 」を消し、「GR」となって初めてのマイナーチェンジ版。
GR は基本性能をドラスティックに向上させた。デジタル一眼レフと同等の画質を描き出す
大型CMOSセンサーとなり、それに合わせてレンズも新設計、画像処理エンジンも新開発。
基本性能がワンランク以上の向上を果たしたのと同時に、付加価値もより広範囲に広がり、
エフェクト機能は17種類、ホワイトバランスや撮影時機能の組み合わせで、無限ともいえる
意匠表現が可能となり、Wi-Fiも内蔵して今日的な環境を獲得した。

GR1は登場して20年、プロやハイアマチュアのメインカメラとしても通用したコンパクトカメラが
デジタルとなり、どこへ向かおうとしているのか、三台目のGRを手に入れて考えてみたい。

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