2016.06.05 2冊の洋書
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左、【Saul Leiter】 (ソール・ライター)というアメリカの写真家のペーパーバック写真集。
右、【Morandi's Objects】(モランディオブジェクト)という、モランディのモチーフを撮った静物写真集。

Saul Leiterという人は・・・・・
米国ピッツバーグ生まれ。ユダヤ教教職者の家に生まれ神学を学ぶが、1946年に画家を志して
ニューヨークへ。ユージン・スミスらと知り合い、1948年からカラー写真も撮り始める。早くから
MoMAなどに作品が展示され、「ライフ」やファッション誌で活躍した後、1980年代に一線から退く。
2006年にドイツ・シュタイデル社から封印されていた個人的なストリート写真などをまとめた写真集
「Early Color」を刊行。2008年にパリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で開催された初の個展を
はじめ、欧米各地でも展覧会が開かれる。その色彩センス、反射、透明性、複雑なフレーミング、
ミラーリング効果など、都市風景をユニークに映し出すスタイルで熱狂的なファンを多く持つ。
映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で 見つけた13のこと』公式サイトより転載

良いよー、おしゃれ。1950年代のニューヨークを切り取った作品は、都市の陰鬱なイメージを浮世絵を
代表する日本絵画的な構図で表現した感じ。特に、ガラス越しの冬の風景は、具象と抽象が混ざり合
っていてちょっとフリーの入ったモダンジャズって感じ。カラー写真の色もいい。たぶんコダクローム?
黄色みがった濃い色調が、アメリカン。ペーパーバックの小さい写真集だから値段も安く1660円なり。
ところで、作品のほとんどのが中望遠レンズで撮っているようで、都市をこういう切り取り方で撮るのって
良いな。最近、ほとんど標準レンズでしか撮らなくなってきているから、ちょっとレンズが欲しくなってきた。
ま、都市生活者じゃないからあんまり使わないだろうけれどね。

【Morandi's Objects】はモランディのアトリエでモランディの描いたモチーフを一つずつしっかりと撮った
写真集。興味ない人はまったく面白くないかもしれない。だって、ほぼ同じ構図で、汚い瓶やアルミ缶を
ひとつひとつ撮った記録写真みたいだから。アタクシは静物写真も好き。去年の春には、自分の持って
いるレコードを何枚も同じ構図で撮った。(途中で飽きてきてしまったけれど)
撮った人はJoel Meyerowitz( ジョエル・マイロウィッツ)という写真家。
検索してみると、ウィリアム・エグルストン、スティーブン・ショアと同年代の、ニュー・カラーの人。
やっぱり良いね、なぜ、良いのかわからないけれど。雰囲気でいうのもなんですが、物語を排して見て
いる感じが好きなのかな。本の解説を別サイトで見てみると(なんせ、英語が読めないもんで)
マイロウィッツは、画家が40年以上にわたり静かに作品を描き続けてきた実際のテーブルの前に座り
作品制作。その場所で、モランディが描いた約260点のオブジェを繰り返し、見て、触って、探求してい
きます。部屋の自然光だけをたよりに、花瓶、貝殻、色が付いたビン、花、缶詰、ろうと、じょうろ、などを
撮影しています・・・・と書いてある。なるほど、画家と同じことをして撮影したわけだ。良いはずだ。
ルイジ・ギッリもモランディのアトリエを撮影した逸品があるけれど、どちらも甲乙つけがたい。

Saul Leiterのミラーリング効果を利用した街写真だったり、Joel Meyerowitz の静物写真、どちらも刺激
受けるな。フィルムカメラで撮る風景写真にしろ、GRで撮る「喫茶店で本を読む」にしろ、いろいろと写真
でやりたいことが多くなってきたのは喜ばしいこと。ま、長続きはしないですが・・・・ね。
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