2016.07.06 ビンテージなマニア話
芸能人をゲストに迎えて、ゲストの自動車遍歴を紹介する番組、BS日テレで放送されている
「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!」では、ゲストの思い入れの強い車のもっともかっ
こいいアングルを紹介するくだりがある。アタクシは「そうそう、そこそこ」とか、もうちょっと斜め
から」とか、突っ込みを入れて楽しんでいる。

カメラ好きの方はどうだろう?自分の持っているカメラを眺めていて、かっこよく見えるアングル
を探し出して静かに楽しむ、というようなことするよね?えっ、しない?アタクシはします。
昨日紹介した Pen - FT 、このフィルムカメラは、愛車遍歴に登場する旧車のように、アタクシに
とっては思い入れの強いカメラの一つだ。だから、いつも使う前にとりあえず手に取って眺める。
眺めてから今度はファインダーを覗き、どこでもいいからピントと露出を合わせ、空シャッターを
切ってみる。バシャといういつもの音が聴けると一安心、今度は、机の上に置いてみる。置いて
みて、ちょっと遠目から眺め、一番かっこよく見えるアングルを探してみる。
おもむろにフィルムを入れる。フィルムを入れてから、もう一度手に取って眺め、気がすんだら、
カメラをバッグに入れて儀式は終了する。どう?ちょっと気持ち悪いでしょう。仕方がない、マニアだから。
今回は、ちょっと趣向を変えて、M42マウントのレンズをつけたから、なおのことこの儀式が長引いた。
DSCF0189.jpg

では、フィルムカメラ初心者の方のために紹介しましょう。
ボディは Pen - FT ブラックペイント仕様。好き者は銀色の躯体を業者に塗ってもらって使うマニア
もいるようですが、これは、1968年11月以降に生産された製品でシリアル番号から推測するとオリ
ジナルのよう。サイド部分の塗料がはがれて、地色の真鍮色がでてきている。
マニアは、塗料が剥げてきて、この真鍮色が出てきている躯体にめっぽう弱い。
新品のジーンズをボロボロにしたビンテージ加工というのがもてはやされますが、あれと一緒です。

ただし、この躯体は「加工」したものではなく、使いこまれて剥げてきているので本物のビンテージです。
さて、レンズ交換式カメラというのは、メーカーやカメラによってレンズをカメラに引っ付ける方法が
違いますから、この躯体にM42マウントのレンズを直接つけるわけにはいきません。そしてつきません。
それを解決するのが「マウントアダプター」。ミラーレスのレンズ交換式デジカメが登場して以来、
デジカメとオールドレンズをつなげるアダプターが無限と言っていいぐらい販売されていますが、
あれのPen用M42マウントアダプターですね。アタクシが使っているのは、エレフォトというサード
パーティーから出ているアダプター。下手すると画像にあるレンズより高価かもしれない。

さて、今回の主役、久しぶりにつけてみて「おっ!かっこいいじゃん」と思ったこのレンズ。
アダプターより安い。どういうこと?そう、めっちゃ値段が安いのです。
今やフォクトレンダーブランドで高級レンズメーカーとなりつつある、COSINA製の超広角レンズ
「20mm F3.8」。10年ぐらい前に、一万円前後で新品を買ったんじゃないかなー。
因みに、ハーフサイズ換算では20mm×1.4=普通の35ミリフィルムでいう28mmとなるそうです。
見た目はどうでしょう。レンズは35ミリ一眼レフ用だから小ぶりなPenにつけると、少し大きめ。
デザインは長さは短く、レンズ先端に向かって広がっているラッパ型。これ以上長かったり、大き
かったり、太い寸胴だったりすると、レンズが目立ちすぎて偉そうに見えますが、小さなボディとの
アンバランスさが絶妙で、全体のたたずまいがキュート(筆者談)。距離や絞りの値のフォントが
むやみに太く、大きいので安っぽく見えますが、値段が安いんだからそれでいいのだ。

本日の画像は、そんな組み合わせのフィルムカメラの、もっともカッコいいと思うアングルでパシャ!
使い勝手はどうなの?と訊かれると、即答「使いにくいです!」
レンズの写りはどうなの?と訊かれると、即答「精細な描写力であるわけがないじゃん!」
どんな画角の写真になるのか見せてよ、「まだ、フィルムがカメラの中に入ってるんだよ」
・・・・と、悪いことだらけですが、それを使いこなすストイックさ・・・・それもまたマニアなのです。


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