2016.07.11 視線をずらすと
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OLYNPUS PEN-FT with E・Zuiko 38mm f1.8

まだ、カメラがフィルムのころ、ステレオカメラというのが流行ったことがあるらしい。
対象物を複数の異なる方向から同時に撮影することにより、その奥行き方向の情報も
記録できるようにしたカメラのことである。1台で両眼視差を再現し、立体的な空間把握の
できる立体写真の撮影が可能になっているものをさす、とWikipediaに書いてある。
故・赤瀬川原平氏も一時凝っていたようで、カメラ関係のエッセイにも登場していた。
撮った写真をビュワーと呼ばれる器具を使って見ると空間がリアルに感じられる、という
モノらしい。人の眼は二つあるけれど、普通のカメラの眼は一つ。ステレオカメラは、より
人の眼に近づけようと考え出された機械なのだろう。そこが面白いと思っていた。
敬愛する原平さんが好きで、古いカメラが好きで、ミーハーなワタクシだけれど見るまでが
面倒くさそうだったので、手に入れてみたい、とまでは気持ちが盛り上がらなかった。
でも、「視差」というのには興味を持っていた。人の視野のちょっとしだズレ。
そんなことを考えながら、写真を撮ったらどうなるのだろう?
人の視線の先のちょっとしたズレを単眼カメラを通して、記録するみたいな。
まあ、35㎜フィルムだろうが、デジタルカメラだろうが、一枚撮って、ちょっと視線をずらして
もう一枚撮って、並べて提示すれば同じことなのだが、ステレオカメラの代表的なフレームに
ハーフフレーム・サイズというのがあって、そのフレームにあやかって、この「視差」という観方?
をPenでやっている。だから、画像にあるフレームはギミックではなく本物。
ステレオカメラの、立体、もしくは空間表現とは意味合いが違うけれど、人が両目で何気に
観ているはずのそこにある情報は、記憶に残る以上に、もう少し詳しく広いんじゃないか。
それを記録として残しているというか、そんな感じ。なんか理屈っぽ過ぎ?

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